桜花賞 G1 阪神 芝・1600m

一着プリモディーネ
二着フサイチエアデール
三着トゥザヴィクトリー

×−◎で一応的中

 土曜日はよく雨が降っていたが、天候の回復が予想以上に早く、日曜日は晴天。気温も上がり、馬場も急速に乾燥した。発表された良馬場はウソだが、それでも稍重程度には回復していた。
 レースは前半の600mが35.1秒と、魔の桜花賞ペースと言われるものよりは確かにゆったりしたものだった。しかし、後半の600mが36.6秒とかかっていることを考えると、やはり結構なハイペース。全体によどみなく進み、4角で団子状態となったが別に不利があったようでもなく、それぞれの馬が存分に力を出したレースとなった。

 トゥザヴィクトリーは二の脚が速く、抑えながら楽に外目2番手につく。手応えも良く4角で早めに先頭の形。そこからバテずにギリギリまで粘ったのだから、想像以上に力はある。初めに行きたがったことなど、気性面でまだ成長が必要だし、仕掛けももう少し遅らせられるようになった方がいいが、どちらにせよまだ良化途中というから今後が楽しみである。距離は1600m〜2000m程度がいいようだが、暴走しなければ2400mも何とかなると思う。

 エイシンルーデンスは単騎逃げとなり、この馬としての力は出しきった。4角手前から早め早めに仕掛けてこられたのが痛かったが、まあ、現段階では力負けということか。9着。マイル程度がいいようだが、今後は勝負所までにセーフティリードを得られるかという、展開的な注文の方が付きそうだ。

 プリモディーネは予想では触れるのを忘れていたが、素質は感じられるもののチューリップ賞の感じからは連下程度が適当と考えていた。
 レースでは14番手ほどを進み、じっくり脚をためる。4角手前から押して押していたが、最後は大外を素晴らしい伸び。いい競馬をした。
 鞍上も初のG1制覇でおめでとうなのだが、最後にゴール手前でガッツポーズをしてしまったのは残念だった。規定でも禁止されていることだし、事故につながりかねないことなので、反省して欲しい。
 ところで、この馬は走っている感じからすると、もう少し距離が伸びた方がいいようである。オークスの2400mはさすがにまだ分からないが、2000m程度までならいい競馬を今後も見せてくれるだろう。

 結局一番人気に推されたスティンガーだが、体はできていたものの、パドックから発汗が目立ち気合いが乗りすぎていた様子。レースでも全体に嫌がって走る気になっていない。出遅れたのは大きかったが、それでも1馬身程度の遅れで後ろから行くこの馬には、致命的なロスではなかったはず。結局この結果は、休み明けぶっつけが響いたということだろう。
 予想でも述べたが、最近の進んだトレーニング技術によって、レースに使わないでも調教でしっかりと体を作り上げることはできるようになった。しかし、走る気持ちはやはりレースでよってしか磨かれない。これは、センスが良く気性の強い馬ほど、その傾向が強いと言える。まだまだ色々な面で不安定な若い牝馬ならなおさらである。そのような馬がいるから、昔からステップレースの大切さが叫ばれていたのであるが・・・。レース前にスティンガーの調教師は「休み明け云々を言う人がいるけど、そんなことを言っていると競馬後進国だと笑われますよ」と言っていたが、まさに笑われてもおかしくない結果になってしまった。残念である。  もちろんスティンガーが敗れたからこんな事は言えるのであって、結果論ではある。しかし、休み明けでも能力を出せる馬もたくさんいるが、そうでない馬も当然いるのだ。それも馬の個性である。困難なことは分かるが、馬を調教する側はこの辺りのことも見抜かなければならないのだ。  昨秋の詰めたローテーションで好走したことを考えると、スティンガーは叩き良化型ということなのだろう。距離は ただ、今回のような負けはその馬の持つリズムを崩し、後々まで響くことがある。ともかく次走は注目である。

 フサイチエアデールはちょっと入れ込んだ感じだが、いつもよりはマシな方。レースではゆっくりと10番手から。しかしこれは位置取りが後ろ過ぎたか。3角手前から外目をじわじわと上がっていき、4角で一気にスパート。確かによく伸びたが、坂の途中からは後ろの馬と大して脚色は変わらなかった。
 序盤に無理をしなかったのは外枠が響いたとも言えるが、せっかくいい瞬発力を持っているのだから、その切れ味を生かすレースをしたかった。多頭数と短い阪神の直線を意識しすぎたか。
 距離適正はちょっと分からないが、マイル程度がいいか。2400mは少し長いように思う。ただ、この馬自体はまだまだ成長できる。なんとか距離の壁も乗り越えてほしいものである。

 ゴッドインチーフも追い上げるのに脚を使わされた。逆に言えば仕掛けが早かったということになる。ロングスパートが魅力と言われていたが、逆にもう少し切れ味を生かす戦法の方がいいようだ。
 状態はいい感じで、道中はプリモディーネの1馬身後方最内を単騎で進む。3角からまくり気味に大外を上がっていったが、伸びきれず。最後は地力で4着を確保。
 抑えて切れ味を生かした方がいいと書いたが、その割には道中のスピードは不足気味。もっと長い距離の方がいいということだろう。オークスでは注目したい。

 ハギノスプレンダーは積極的に2〜3番手から最内を進む。切れる脚はない方で、早めに前の馬を交わして上がりたかったところだが、その辺は最内にいたことが響いて馬群を捌くのに手間取った。もっともそれを除いても勝ちまであったかどうかは別で、今のところはキャリアの差か。これから強い相手と当たっていけば、どんどん強くなるだろう。距離はマイル前後がよさそうだが、ちょっとまだわからない。多少距離が伸びても相手なりに走りそう。

 スタートマーチは予想通りに後ろから、じわじわ伸びる。もっと長い距離がいいし、直線も長い方がいい。
 ウメノファイバーは道悪も阪神の急坂も良くないようだ。京都か東京ならば。ただ、距離は長くない方がいい。
 フォルナリーナは馬群が全然ダメ。完全にこれからの馬。

 中間に寒くなっていたせいか、阪神の桜も意外と残っていた。散りぞめの花の中、見事なレースを見れたことをうれしく思う。

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