NHKマイルカップ G1 東京 芝・1600m

一着シンボリインディー
二着ザカリヤ
三着レッドチリペッパー

×−◎なら一応GET

 土曜の晩から朝まで雨が降っていたものの、良馬場発表。芝に湿り気は残っていたが、実際に当日の勝ち時計は良いものが多かった。芝状態は最高。このレースの勝ち時計も1.33.8と優秀だった。

 レースはスタートから入れ込みまくったノーザンカピタン、ジュエリーソードらが雁行状態の中、周りを見なが らインターサクセスが思い切って逃げを打ち、前後半の600mが34.1−36.1秒と前半の速い流れ。この馬も少し気負っていたが、けっこう踏ん張って6着。どうも逃げた方がいい馬かも。距離はこの辺りまでか。

 シンボリインディーは−12kgの馬体重で、細くはないがきちきちといった仕上げ。道中は後方15番手ほどを進み、直線は内を突いて35.1秒の末脚で差しきった。直線の坂下ではジュエリーソードとインターサクセスの間の一頭分にタイキトレジャーを押しのけて無理矢理入り込み、一気に突き抜けた。坂を上りきった所で先頭に立ち、最後はザカリヤに詰め寄られたが、踏ん張る。
 ロングスパートは効かないタイプだが、代わりに瞬発力は素晴らしいものを持っている。距離適正は完全な追い込み脚質だけにちょっと分からないが、この分ならマイルがベストか。今後の大幅な成長は望みがたいが、多少は上積みがありそう。
 直線でタイキトレジャーに多大な不利を負わした騎乗については、物議をかもしており審議にもなったが、これは後ろから行く馬にはどうしてもつきまとう不利であり、(少なくとも誉められたものではないが)やむを得ないだろう。

 入れ替わり立ち替わりになった単勝オッズであるが、結局1番人気になったのはエイシンキャメロンだった。パドックで入れ込み、スタート前でもチャカつく。
 スタートはまずまずだったが、行けなかったのか行かなかったのか、ともかく出足がつかずに中団から。慌てて前に出て3番手につける。どうも行きっぷりが悪いし、最内を突いた直線でも全く伸びず10着。
 最内枠でもあったし、予想に述べたとおり思い切って先行した方が良かっただろう。なんとも中途半端な競馬だった。

 本馬場入場で入れ込む馬が多い中、レッドチリペッパーは非常に落ち着き、むしろポケッとした感じ。かなりハードな調教をしたのにプラス体重で、馬体自体いい仕上がり。
 レースでは抜群のスタートから控えて中団に。ザカリヤのすぐ右後ろの外目9番手から。直線入り口ではフサイチミキオーを押しのけるようにして外に出し、最後までよく伸びた。
 だいたいスムーズな競馬ではあったし、そのため逆に上位2頭には完敗であったが、まだまだ成長が可能な様子。距離はマイルか1800mがいいようだが、2000mまでなら問題ないだろう。今後が楽しみな一頭である。

 ザカリヤは馬群の中7番手ほどから。直線坂下まで馬群の中で抜け出すのに手間取ったが、ばらけてからは力強く伸びた。勝ち馬との3/4馬身差は、序盤に少し折り合いを欠いた分と、回った位置の差、馬群を抜け出すスムーズさの違い。今回は完敗だが、力負けではない。
 今までマイル以下しか走っていないが、距離の上限はもうちょっと融通がつくだろう。予想したように時計の速いレースでも問題はなかった。まだ成長分はありそう。

 マチカネキンノホシは距離自体足らないし、まだまだ子供。これからの馬だ。むしろ掛かりまくってもじわじわ伸びての4着ならよく走った方か。
 サヤカは最後方から全くいいところなく12着。このペースにはついていけなかったか。
 バイオマスターはともかく入れ込みまくる。勝負所までに力尽きて15着。全く競馬になっていない。

 ごちゃごちゃっとなったところが多かった今回のNHKマイルだが、なかなか見所の多いレースだった。ここから昨年、一昨年の勝ち馬のように、世界に通用する馬が出てくれることを願って止まない。

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