
本年は、多忙のため障害の重賞戦の予想・回顧を大幅にサボタージュしてしまったが、さすがに中山大障害は予想しないわけにはいかない。周知の通り中山大障害は唯一「大障害」の冠名が記される、日本障害界の最高峰のレースである。4100mのJRA最長距離と高さ1.6mの大竹柵を誇り、生半可な飛越力とスタミナしか持っていない馬では、最後までへたばらずに走りきることすら難しい。 本年度より定量戦となり、古牡馬はみな一律の62kgを背負うことになった。これで一番の利得を得られるのは、今までどのレースにも60kgオーバーの斤量を背負わされていた、実績馬達であろう。 ノーザンレインボーは昨年の中山大障害(秋)で落馬して以来長期休養し、一叩きしてこのレースに臨む。5〜6歳の(障害馬にしては)若い馬達の中では年齢的な衰えに不安があるが、調教ではまずまずの動きを見せていた模様。また、その不安を補えるだけの飛越力と経験も持っている。単騎逃げが見込めそうなここでは、その安定感に期待したい。 ケイティタイガーは実績はノーザンレインボーを凌ぐが、さすがにこちらは衰えを隠せない。しかし、ノーザンレインボーと同じくこの馬もかつては大障害を制しており、斤量もコースも手慣れたもの。勝ちまでは辛くても、消耗戦では軽視できない。 ゴッドスピードは以前斤量泣きしていた62kgにもさすがに慣れたようだが、それでも起伏に富んだ長丁場の中山コースはきついらしい。過去の大障害では、不得手な重馬場になった等の理由はあるにせよ、いずれも惨敗している。前走ではあまり掛かる素振りを見せていなかったようだが、入れ込みやすい気性もマイナス。ここは来たらごめんなさいの無印に。 春の中山グランドジャンプを制したメジロファラオは、ともかく抜群のスタミナを持った馬である。スピードでは劣るものの飛越は巧く、大障害戦では有力候補に浮上する。問題は揉まれたときの気の悪さで、できるだけ2番手程度で単騎先行の形に持ち込みたいところ。 ゴッドスピードが引っかかるなどして前が速い展開になったときは、差し馬の台頭に気をつけなければならない。勢いでは東京オータムジャンプを制したゴーカイが一枚上か。前走のオープン戦では最後に踏ん張りが効かず3着に終わったが、斤量が64kgではしょうがないか。飛越は高く上手だし、重りが2kg減となり最後が芝のここでは面白いかも。ただ、心配なのは初めてとなる距離。
重賞勝ち馬のエアファントムは重め残りの前走で大敗。今回は絞ってくるだろうが、どうも気合い乗りが今ひとつの様子。 予想に入れたのはベテランばかりになってしまったが、5歳の若手からアポンマイワードを付け加えておく。ジリ脚で距離延長は歓迎らしい。
京都ハイジャンプは出走13頭中7頭が落馬という惨憺たる有様だったが、それでもこの大障害に15頭が大挙してきたのは心強い限りである。ファンや厩舎側が障害レースの向上に乗り気であるのだから、JRAにもこのレースを土曜の準メインに置くような愚挙を改正してもらいたいものだ。
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