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LastUpDate '99.10.30 by STGM-3rd

天皇賞(秋)

G1 東京 芝・2000m

ツルマルツヨシ
ダイワテキサス
セイウンスカイ
クリスザブレイヴ
×メイショウオウドウ
スティンガー

 G1馬が5頭。伏兵も多士済々で、レベルの高い混戦が予想される。
 今年は珍しく前に行きたい中距離馬が揃っている。内枠からアンブラスモア、サクラナミキオー、サイレントハンター、クリスザブレイヴである。このうち、クリスザブレイヴは本来は逃げ馬ではないようだし、外枠になってしまったため、無理に先行争いに加わることはないだろう。また、サイレントハンターはさすがに全盛期ほどの行き脚はないようである。残りの2頭はどうしてもハナを獲りたいし、近走の前半600mのタイムも似たようなもので、競り合いになる可能性が高い。スタート後すぐにコーナーとなるため、序盤の3ハロンの時計自体はそう速いものにはならないのだが、それでも35秒代前半に入る可能性がある。
 前半1000mが58秒台になってもアンブラスモアはしぶといが、さすがに競り合いながらでは厳しい。欽ちゃんには悪いが、ここはサクラナミキオー共々無印。
 サイレントハンターはブリンカー効果がどう出るか。行ききれば2000mではアンブラスモア以上にしぶといはずだが、調子落ちの今では余り期待できない。
 穴馬ならクリスザブレイヴ。2000mなら前後半共に59秒台半ばで走りきるスピードの持続力がある。ハナに拘るタイプでないし、逃げ馬を見ながらマイペースの競馬ができればこのメンバーでも。もとは2年前のクラシック最有力候補だ。

 本命はツルマルツヨシ。京都大賞典は圧巻だった。大外枠は距離でかなりの損をしてしまうが、逆に差しに徹することができるし、鞍上のチョンボの可能性も少なくなるだろう。マークされる立場でないのは大きい。今年最大の上がり馬。

 セイウンスカイは自身にとってどのような展開に持ち込むかが鍵となるだろう。前走では差しにいって快勝し、自在性があるところをライバル達に見せつけた。しかし、逃げ馬が集まったここでは、結局中団からか先行しての差ししか出来ないと思われ、その意味で戦略的優位性を失ったからだ。
 前走は中団から早めにまくっていったが、本来は持続力のある逃げを打つのが最良のタイプ。押していけば中距離の速い逃げ馬と遜色ないのだろうが、馬なりでは逃げるのは辛い。鞍上がステップレースと同様の戦法を採りたがるだけに、ここも前後の位置取りに関係なくマイペースで勝負所を迎えに行くつもりと思う。
 しかし差し馬と同様の競馬をしては、瞬発力で劣るだけに、もともと差し馬である有力どころ相手には苦しい。といってもペースが速いだけに早仕掛けをしては最後で止まる恐れもある。従って、逃げかそれに近い先行をする馬の後ろ、5番手ほどからの競馬をするのがベストと思われる。だが、そこまで上手くいくかどうか。
 底力の高さはいうまでもないので仕掛けどころが合えば圧勝までありうるが、鞍上の作戦次第で惨敗までありうるので、この評価に留めておく。

 メイショウオウドウもすごく強い馬だが、まだ気性が安定しない。中団以降に抑えた方がいいのだが、馬自身が先行が好きなのか、前に馬がいないと暴走してしまう危険がある。それでも以前に比べればだいぶ折り合いがつきやすくなっているが、外枠でG1のここでは不安も大きい。一発逆転は十分あるが、5番手に留める。

 そこで対抗には思い切ってダイワテキサスを。ここ2走は昨年ほどの切れがないが、前々走は休み明けだし前走はハイペースを3番手で追走した鞍上の大チョンボ。力負けとするにはまだ早い。乗り代わりの鞍上が直線勝負に徹することが出きれば、突き抜ける脚を持っている。状態は今年最高のようだし、侮れない。

 スティンガーは春に比べて着実に力をつけている。実力では大きく引けは取らないし、恥ずかしいレースにはならないだろう。あとはどれだけ脚を溜められるか。気楽な立場で走ってほしいが。

 メジロブライトは2000mでは全然足りない。スローペースの上がり勝負ならまだなんとかなっただろうが、ハイペースのここでは、道中でいくら抑えても(この馬にとって)速い脚を使わされてしまうことになる。良くて連下、おそらく掲示板までか。

 スペシャルウィークは、本来中距離の差し馬なのに、陣営側の脚質転換により長距離の先行馬となってしまった。その反動か、宝塚記念や京都大賞典では戦法が合わずに惨敗。ジャパンカップが最大目標で、もともとはこのレースをステップにと考えていたほどで、100%の力で盾を取りにくるとも思えない。調子が上向いてはいるようだが、ここは無印。

 キングヘイローは生真面目に走りすぎる。もっとズブいところがないと、ただでさえテンションの上がりやすい大舞台では辛い。填れば圧勝する資質は持っていると思うが、安定性に欠けすぎる。

 安田記念馬エアジハードだが、G1レベルだと2000mは1ハロン長いように思う。好仕上がりといってもぶっつけはやはり割り引き。ここは春からの成長分を楽しみにするに留めたい。

 ステイゴールドはこういう混戦の時にはちゃっかり銀メダルをさらっていくタイプだが、さすがに去年ほどの勢いはなく、よくて銅メダルまでか。ちょっとここまで手を広げられない。

 ホッカイルソーは、ともかく無事に走ってほしい。勲章は前走のオールカマーで十分と思う。まずは無事に、それで見せ場をちょっと作ってくれれば、何もいうことはない。

 前々日段階での単勝オッズはセイウンスカイが3.2倍で一番人気。その次が5.7倍なのでこの差がひっくり返るところまではいかないだろう。過去10年間で1番人気は2度の2着がせいぜいで勝ち星はない。トウカイテイオーもオグリキャップも、サイレンススズカですら敗れてしまった。今年は、鬼門の1番人気を引いたのはセイウンスカイ。この馬ならジンクスを跳ね返すことができるのだろうか。

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