高松宮記念 G1 中京 芝・1200m

一着キングヘイロー
二着ディヴァインライト
三着アグネスワールド

完敗!!

 晴れて良馬場。最終週で内側は芝の剥げたところもあるが、そうだとしても勝ち時計は1.08.6と低調。ゴール前で向かい風がかなり強かったようで、先行馬には不利だったか。
 メジロダーリングが思い切って逃げ、前後半の600mが33.1−35.5秒と前後半で2秒違うハイペース。3着に入ったアグネスワールド以外は前崩れと、昨年と同様な展開になった。

 アグネスワールドは休み明けでちょっと腹回りに余裕がある感じで、まあそれなりというところか。レースでは絶好のスタートから、ほぼ馬なりで2番手に。その後も余裕の手応えで直線に向かい、馬場の真ん中に持ち出す。のんびりと鞭を抜き、楽勝かと思わせたが、そこからが今ひとつ足取りが重い感じでジリジリとした伸び脚。内から伸びてきたディヴァインライトとの叩き合いに負け、大外から勝ち馬に差し込まれた。
 道中の手応えは楽なようでも、ペースを考えると深入りしすぎ。行った行ったの馬にしてしまって、休み明けで強い向かい風を受けたのでは最後がしんどくなってしまう。また、どうもこの馬は叩き合いには強い方ではなさそうでもある。 さらに、小回りのこのコースも得手ではない様子。見所十分な内容では合ったが、消化不良でもあった。

 ブラックホークは馬体中が10kg増だったが、スプリンターズS当時のものに戻ったもので、そう気にする程度ではなかった。まずまずのスタートを見せ、5番手外目の位置取りで、内を見ながらレースを運ぶ。4角からはやはり外目を回り、内の馬群に併せて伸びたが、これもジリジリという感じ。5着。持ち時計を考えればこんなものかもしれないが、それにしてももう少し切れを見せて良かったとも思う。馬体に幅のある馬だけに空気抵抗も大きかっただろうが、本当にそれだけ風の影響が強かったのだろうか。

 ブロードアピールはあおったようにして出遅れる。短距離戦ではこれでおしまい。メンバー中最速の34.6秒の上がりを出したが8着止まり。
 マイネルラヴは普段より大人しい感じでは合ったが、馬体自体は絶好の様子だった。しかし16着と惨敗。レースでは普通に出て道中も滑らかだったのだが、3角から手応えが悪いのかもう追い出しており、これまでのように掛かり気味に船団に取り付いていくのとは正反対であった。ちょっと敗因不明。

 スギノハヤカゼは6着。休み明け2戦目では、良く走っているほう。
 トロットスターは2着馬と同じような位置取りだったが、勝負所から全然前が開かず、ろくにレースにならなかった。9着。

 キングヘイローは大外11番手から。さすがにスプリント戦ではスタートダッシュで先頭に立つようなことにはならず、道中もむしろ押し加減で11番手ほどの後段を進む。3角から早めに8番手ほどに進出し、外外を回って直線に向かう。早めに仕掛けたものの、スタミナがあるだけに馬群の一番外をしっかり伸び、大外からまとめて先頭集団を撫で斬った。
 流れが速く差し馬有利で、行きたがる事がなく、外枠で他の馬に絡まれずにレースを進めることができた。さらに馬体が薄い馬で、比較的風の影響を受けることがなく、馬場のいい外を追い込めた。勝ち時計が遅く、そもそもバリバリのスプリンターも出ていなかった。こう書くと展開などが向いただけのように思えるし、確かにこの馬に物事が有利に働いた面は大きい。だが、(やはり距離適正はスプリント向きではないと思えるものの)再三述べているように元来の能力が高いということも認めなくてはならない。恐らく安田記念に直行するようで、そうすると枠順だけでなくレース間隔が開いてしまうのも問題となってしまうが、短距離に照準を合わせてしまったからには、G1馬の名に負けぬように励んでほしい。

 ディヴァインライトは中団の最内で流れに乗る。4角もいい感じで内目を回り、追い比べでうまく馬群の隙間を縫い、ぐいっと伸びる。160倍の万馬券決着の立て役者となった。ハイペースに助けられた分などは大きいが、短距離適正が思ったよりもあるのも確か。今後もそこそこやれそう。

 今年から3月に移行された高松宮記念であるが、もしこの時期の中京がいつも風が強いのであれば、来年度以降も風の影響に泣かされる馬が出るかもしれない。そうなれば、G1の公正さなど、まさにどこ吹く風である。JRAにしても予想する我々にしても、調査検討が必要であろう。

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