スプリンターズ ステークス G1 中山 芝・1200m

一着ダイタクヤマト
二着アグネスワールド
三着ブラックホーク

無印−◎でハズレ

 勝ち馬が最高の競馬をした。
 で、終わりたいような結果であったが、そうもいくまい。

 土曜の晩から激しい雨が降り、かなり渋った馬場となった。最内は芝状態がよいものの、湿っているため走ると大きく芝が蹴り返され、とりあえず走りにくい馬場だったようだ。
 レースはバラバラっとしたスタートから始まった。中でもダイタクヤマトとユーワファルコンが好発から押してハナ争いへ。ジョーディシラオキは出足がつかず逃げ仲間に加われなかった。序盤はユーワファルコンがハナに立ったが、残り800m時点ではダイタクヤマトがまだ仕掛けながらハナを奪い返す。後の馬はバラバラしたまま縦長の展開に。4角過ぎから一気に3番手以降が固まり直線へ入る展開となった。
 前後半の600mが33.0−35.6と馬場を考えればかなりのハイペースであり、勝ち馬以外は中団以降から差した馬達が上位に入った。

 勝ったダイタクヤマトは前半は常に追い通しであったが、3角過ぎから一息入れ、馬なりで内から仕掛けてきたユーワファルコンを交わし、直線に入ってから余裕を持って追い出す。他の馬が渋った馬場と馬群の中でもがいている内に、逆にぐんぐん突き放し2着に5/4馬身つけて快勝。勝ち時計は1.08.6で、意外と速かった。単勝最低人気だったため、単勝・馬連とも25750円の超万馬券を演出した。
 スタートが良く、得意の中山コースで、時計のかかる馬場になり、鞍上の仕掛けどころが良く、坂上でバテても十分なリードを蓄えておけていたと、ともかく全てが上手く行った上での勝利だった。さすがにこの勝利はフロックと思えるので、今後人気しても重視することはできないが、逆に条件が揃えば軽視もできない。それだけの底力は持っているということだろう。

 アグネスワールドはまたもや国内G1を勝てなかった。滑る馬場は合わないようで、仕掛けても仕掛けても動かず、走るづらそうに中団を追走する。しかも外からシンボリインディに被せられていたため、直線に入っても前後左右どこにも動けない状態で坂を登り出す。残り200mから馬群の狭い内側をこじ開けて無理矢理伸びてきたが、2着確保が精一杯だった。
 非常に辛い競馬で2着を捻り取ったのだから、確かに強い馬には違いない。国内でなくとも、伊達にG1を2勝はしていない。次は米国のダートスプリント戦に向かうそうで、ひょっとしたらそれがラストレースになるかもしれないが、ベストコンディションで挑んでもらいたいものである。

 ブラックホークもしんどいレースだった。狭いのを覚悟で最内走りに徹したのだが、本当に狭くなった。特に最後の直線ではアグネスワールドの更に内の、どうしようもないところを力尽くで上がらざるをえず、これで3着入線は大したものである。
 道中は8番手の中団に位置したが、最内に徹するならばもっと前目での競馬をしなければならなかったところ。狙いだったとすれば、鞍上の賭けは大ハズレだったということだ。もっとも多少ズブくなっているようで、行きたくても行けなかったのかもしれないが。次はマイルCShw向かうそうだが、このところスプリント向きのレースばかりしているので対応しきれるかどうかがポイント。

 4着はブロードアピール。道中はしんがりを追走し、大外を回って34.6秒の他の馬と1秒違う末脚を発揮する。が、中山の1200mで追い込み一手ではあまりに苦しかった。力はある。
 マイネルラヴは5着。発馬後1完歩目でのめってしまい、そのままリズムに乗れなかったらしい。3角から長くいい脚を使ったが坂でばったり。まあ、それで5着なら力は出している。
 ビハインドザマスクは最内枠だったのが全て。外に出すことすらできなかった。
 キングヘイローは思ったとおりダメ。スギノハヤカゼとマサラッキも、不向きな馬場で力を出し切れなかった。

 さて、ダイタクヤマトにはフロックだなどと失礼なことを言ってしまった。しかし、ともかくレースは勝ったものが一番エライのである。胸を張ってG1馬を名乗ってほしい。また、G1を勝ったことで問題なく種牡馬になれそうだし、偉大な父ダイタクヘリオスの後継として、今後も立派にオツトメを果たしてもらいたいものである。

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