天皇賞(秋) G1 東京 芝・2000m

一着テイエムオペラオー
二着メイショウドトウ
三着トゥナンテ

◎−△でGET!

 土曜からの雨により稍重に近い重馬場。芝状態もだいぶボコボコしてきたし、のめる馬場に。
 当初の予想通りロードブレーブが逃げ、3角ではそれに続いたミヤギロドリゴと共に1団となった後続を引き離す展開に。前後半の600mは36.8−36.3秒、1000mは59.7−60.2秒で、逃げ馬がバテたため4角付近のラップタイムだけ遅いが、それ以外は平均した流れのレースだった。

 テイエムオペラオーは宝塚記念時で成長しきったようだが、今回はその高いレベルを維持した仕上がり。
 もともと先行する作戦だったようで、ちょっと気合いをつける程度で馬なりに5番手に上がる。そのまま馬群の外を回り、3角手前では最内に入れる。最後の直線では馬場の真ん中に持ち出し、よく伸びて、たいして競り合うこともなく前を行くメイショウドトウを交わしゴール。
 まさに普通に走って普通に勝った。とはいえ、この馬場で1分59秒9の勝ち時計は速いし、2馬身半開けた余裕の勝利だった。先行したのに上がり時計もメンバー中最速と、ともかく強い。道悪も苦手としないし、かなりのハイペースになったとき以外は死角がない。
 騎手もこの馬に関しては落ち着いて乗れている。問題となっている2角での乗り方であるが、それほどひどいものでもないようである。2角を回りながら内へ入ってイーグルカフェを押さえ込んだため、そのあおりステイゴールドがを受けたもので、確かにとばっちりを受けたステイゴールドは内のサクラナミキオーに接触するなどしたため行き場を無くし、下がらざるを得なかった。しかし、府中の2000mコースで先行争いをすればこのようにごちゃつくのは分かり切っていたことだし、テイエムオペラオーも斜行するというほどよれたものでもなかった。問題はコース形態の方にあるのであって、テイエムオペラオーの鞍上も(褒められたものではないにしても)仕方なかったのではないか。

 メイショウドトウも絶好の馬体。外枠だったが馬なりで2番手からの競馬をする。向こう正面ではかなり行きたがっていたが、3角までにはだいたい落ちつく。直線に入ったところで早めに先頭に立ち押し切りを狙ったが、最後は勝ち馬の決め手に屈した。
 ちょっと筆者はこの馬に対する評価が低すぎたようで、今回は実に強い競馬をした。G1で超一流馬を相手にすると1枚落ちるが、いわゆるG2レベルの相手になら、今後も後れは取らないだろう。道悪も平気。

 トゥナンテはいつもスタートが良くないのだが、今回は絶好の発馬から楽に4番手へ。そのままメイショウドトウと並んで好位の最内を回り、直線でもメイショウドトウのさらに内を突いた。そこでバテて下がってきた逃げ馬2頭に進路をふさがれたため、体勢を立て直す羽目になったが、そこからよく持ち直した。
 ゴール前では最内を1頭で走っており馬体を併せていないので確かには言えないが、不利がなければ2着があったかもしれない。決め手もいいし、体調も距離も良かった。G2レベルでも今なら戦える。

 イーグルカフェは2角でテイエムオペラオーに押し込まれ、7番手からの競馬。道中は折り合いを欠いていたし、勝負所でもあまりスムーズではなかった。しかし最後は馬群の外からぐんぐん伸び、ナリタトップロードを差して4着に。春の様子を見れば大健闘なのだが、そもそもこの辺の距離がいいのかも。問題は次走。2400mはさすがにちょっと辛いかも。

 ステイゴールドは2角での不利のため、10番手からの競馬となったのが痛かった。そもそもこんな平均ペースのレースでは決め手に欠けるこの馬では辛いし、それで先行できなかったのはさらに痛かった。7着。まあ、次に期待。
 ダイワテキサスは後方から普通に競馬ができたが9着止まり。そもそもこんな重馬場は良くない馬だし、年齢を考えれば妥当なところか。

 ナリタトップロードは1完歩目でのめって出足がつかず12番手の後方から。こうなった時点で全て終わり。最後の直線では馬群を割って出た大外をじわじわ伸びたが5着まで。
 もっともそんな状態で5着に入ったのは、調子が良かったこともあるし、やはり地力がある証拠でもある。これがテイエムオペラオーを負かす最大のチャンスだっただけに残念。次に勝負ができるとすれば、大阪杯か宝塚記念まで舞台がない。しかし、思ったほどの成長が見られないのはどうしたことか。単にこの馬以上にライバルが伸びてしまっただけかもしれないが。

 ともかく1番人気の連敗という不名誉な記録を来世紀に持ち越すことはせずに済んだ。テイエムオペラオーは今年の古馬中長距離G1を3つとも勝っており、ジャパンカップとグランプリを含む完全制覇の期待が掛かる。世紀末は、やはりただでは終わらない。

戻る


(c) STGM-3rd (k-koyanagi@ma4.justnet.ne.jp)